オリジナルテンポ情報詳細について

オリジナルテンポは、以下の3つのテンポ情報を元にして決定します。

  • 手動測定テンポ
    手動テンポ測定画面を使って登録したテンポデータです。
  • 音楽プロパティ
    音楽ファイルの中には「ID3 tag」と呼ばれる音楽情報(曲名、アーティスト名等)を書き込む領域があり、その中に曲のテンポ(BPM:BeatPerMinute)を登録するためのフィールドがあります。このBPMフィールドの値をここでは「音楽プロパティ」と呼んでいます。この値はパソコン上のiTunesアプリでも確認できます。(iTunesを起動し、楽曲を右クリックして表示されるメニューから「プロパティ」を選択すると、「情報」タブの中にBPM値が表示されます。)
    ただ、この音楽プロパティ(BPM値)が音楽ファイルの中に最初から登録されていることはめったにありません。
  • 自動解析テンポ
    手動測定テンポも音楽プロパティも登録されていない場合、Walking Playerは音楽データを読み込んで曲のテンポを自動解析します。その解析結果が「自動解析テンポ」になります。

オリジナルテンポは、
手動測定テンポが登録されていれば、それを最優先で使用します。
手動測定テンポが登録されてない時、音楽プロパティを第二優先で使用します。
手動測定テンポも音楽プロパティも登録されていない場合、自動解析テンポを使用します。

 

再生時間の表示について

「再生位置表示スライダー」や「再生曲一覧」に表示される曲の再生時間は、テンポ調整率を反映した実際の再生時間が表示されます。

例えば、オリジナルテンポ100BPM、再生時間4分45秒の曲をテンポ調整により125BPMで再生する場合、実際の再生時間は4分45秒×100÷125=3分48秒となるため、「3:48」と表示されます。

テンポ設定範囲内の判断について

オリジナルテンポとテンポ指定範囲がかけ離れている場合、倍数調整して範囲内かどうか判断します。

(例1) オリジナルテンポが60BPMで再生テンポ範囲が115~135BPMの場合、オリジナルテンポを2倍に換算すると120BPMとなるため、再生テンポ範囲内と判断します。この時、再生テンポ表示の横に「(×2=120)」と補助説明が表示されます。

(例2) オリジナルテンポが50BPMで再生テンポ範囲が115~135BPMの場合、オリジナルテンポを2倍に換算すると100BPM、4倍に換算すると200BPMとなり、いずれも再生テンポ範囲に入らないため、範囲外と判断します。

Adjust play / Skip play について

再生モードは、「Adjust play」モードと「Skip play」モードの2種類を切り替えることができます。

  1. 「Adjust play」モード
    テンポ選択ボタンで指定された再生テンポ範囲外の曲は自動的に指定テンポ範囲の中央値にテンポを調整して再生します。
  2. 「Skip play」モード
    テンポ選択ボタンで指定された再生テンポ範囲外の曲は再生をスキップし、指定テンポ範囲内の曲のみ元の再生速度で再生します。

ソート状態(タイトル順)について

曲一覧のソートは「タイトル順」、「テンポ順」、「シャッフル」の3種類が選べます。

「タイトル順」とは、

  • プレイリスト内の曲一覧の場合→プレイリスト登録順
  • アルバム内の曲一覧の場合→アルバムトラック番号順
  • 全ての曲一覧の場合→曲名順

となります。

音楽が再生されないことがあるんですけど?

Walking Player Version1.0をお使いの方は、以下のリンク先情報を参照ください。

これ以外では現在音楽が再生できない現象は確認していませんが、もし再生できない現象に遭遇した場合は、Walking Playerを再起動するだけでなく、iPhoneの電源を一旦落として再起動してみることをお試しください(スタンバイではなく電源ボタンを長押しによる電源オフ実施です)。

音楽再生処理は、実際にはWalking Playerのプロセス上ではなくシステムプロセス上で行われるため、なんらかの不具合を回復するためにシステムプロセスの初期化が必要となる場合があります。

再生したい曲がグレー表示になっていて再生できないのがあるんですけど?

再生曲一覧画面」の曲表示がグレーになっているのは、以下の2つのケースがあります。

  1. 明るいグレー表示
    プレイヤー画面」の「再生モード表示」が「Skip play」になっていて、再生テンポ指定範囲が元のテンポの範囲外の場合、現在の設定では再生スキップする曲であることを示しています。「再生モード表示」をタップして「Adjust play」に変更するか、「テンポ選択ボタン」をタップしてテンポ指定を変更することで、再生可能になります。

  2. 暗いグレー表示
    暗いグレー表示でテンポ表示欄に「N/A」と表示されているものは、Walking Playerでは再生できない曲です。主にDRM(著作権保護)付きの曲は、このような暗いグレー表示となり、再生できません。DRM付きの曲が再生できるのは、標準のミュージックプレーヤーアプリか、または標準のミュージックプレーヤーを内部で利用するアプリのみです。Walking Playerのように音楽データを直接読み込んで解析する必要のあるアプリは、DRM付きの曲のデータを読み込めないため、再生できません。

    しかし、幸いなことにAppleはこのDRMを排除する方向で進めてくれています。CDからインポートした曲は、DRMが付与されてないので問題なく再生できます。また、2012年3月以降に日本のiTunesStoreから購入した曲は、全てDRMは付与されていません(米国はもっと以前からDRMフリーです)。2012年2月以前に日本のiTunesStoreから購入した曲は、DRMが付与されている可能性があるので注意してください。

    なお、DRM付与されている曲は、以下のいずれか方法でDRM解除できます。

    • パソコンを使ってiTunesで一旦CD-Rに書き出し、CD-Rからインポートし直す。
    • iTunes Matchに登録し、以前購入した音楽をiTunes Plusフォーマットでダウンロードする。
      (参考:iTunes Store:iTunes Plus に関してよくお問い合わせいただく質問 (FAQ))
    • ※ただし、2013年8月現在、日本のiTunesStoreはiTunes Matchの登録ができません。後者の方法は、日本ではもうしばらく待つ必要があります。

テンポ調整された曲の音質がひどいのがあるんですけど?

Walking Playerは、OSが標準提供する音楽プレーヤーライブラリ(AVAudioPlayer)の再生速度調整機能を使ってテンポを調整していますが、曲によってはテンポ調整後の音質があまりよくありません。特にバラード系でビブラートをよく効かせた曲は劣化が目立つようです。逆にビートのはっきりしたドラム系の曲はさほど劣化が目立ちません。

音質劣化が気になる場合は、「プレイヤー画面」の「再生モード表示」をタップして「Skip play」モードにしましょう。「Skip play」モードは、元のテンポが指定テンポ範囲外の場合、再生をスキップし、元のテンポが指定テンポ範囲内の曲のみ元の再生速度で再生します。このため、音質劣化させず、指定テンポ範囲内の曲のみ再生できます。

再生速度調整時の音質劣化については、今後も研究を重ね、より心地よい音質で再生できるよう改善していきたいと考えています。

テンポ調整されてるのに自分の歩くペースと合わないんですけど?

テンポ選択ボタンで「Walking」を選択してテンポ調整されているのに
自分の歩くペースと合わない原因は、以下の2つのケースがあります。

  1. ほとんどの曲は合ってるのに、特定の曲だけ合ってない場合

    元の曲のテンポが正しく解析されていないためと考えられます。
    Walking Playerは、テンポ自動解析機能により、音楽データの内容を元にその曲のテンポを自動解析しますが、正解率は現在のところ90%程度です。あまりリズムのはっきりしない曲は特に苦手です。
    やはり人間が感覚でリズムに乗るのにはかないません。オリジナルテンポ表示がおかしいと思ったら、手動テンポ測定を実施しましょう。
    手動テンポ測定するには、「プレイヤー画面」の「オリジナルテンポ表示」をタップして、「手動テンポ測定画面」を表示します。手動テンポ測定方法は「手動テンポ測定ついて」を参照してください。

  2. どの曲も合わない場合

    設定テンポ範囲を自分の歩幅に合うよう調整する必要があります。
    まず、再生中の曲の再生テンポを手動調整して自分の歩幅に適したテンポを測定してみましょう。
    再生テンポを調整するには、「プレイヤー画面」の「再生テンポ表示」をタップして、「再生テンポ変更画面」を表示します。再生テンポの変更方法は「再生テンポ変更ついて」を参照してください。再生テンポを調整して、自分の歩調に合うテンポ範囲がわかったら、そのテンポ範囲を登録します。
    テンポ範囲を登録するには「プレイヤー画面」の「再生テンポ範囲表示」をタップし、変更したいテンポ設定をピッカーで選択した状態でピッカーを長押しします。すると「テンポ設定画面」が表示されますので、再生テンポ範囲を設定して「保存」ボタンをタップします。
    新しいボタンにテンポ範囲を登録したい場合は、「プレイヤー画面」の「再生テンポ範囲表示」を長押しして、「テンポ一覧設定画面」を表示します。